事業承継体験談

デューデリジェンスをやっていると自分がどれだけサラリーマン根性に染まっているかが分かる件

デューデリジェンスをやっていると自分がどれだけサラリーマン根性に染まっているかが分かる件

M&Aの交渉中にはデューデリジェンスをやる必要があり、どういった事をすればいいのかを備忘録として記事にまとめました。

M&A交渉中にやる事その1|事業デューデリジェンスをしよう
M&A交渉中にやる事その1|事業デューデリジェンスをしよう個人で会社を購入するにあたってまずは交渉してくれる会社を探す事が大切です。次に縁があって交渉を進める事ができたら、すぐ取り掛からなくてはいけない事があります。 それが事業デューデリジェンス。 事業デューデリジェンスとは対象の会社を様々な視点で調査分析して、会社の将来像を明確にする事です。これをやる事で、会社を購入する前に問題点を見つける事ができたり会社購入後の経営イメージを明確にできるので、会社購入後に大失敗する確率を下げる事ができます。...

実際にデューデリジェンスをやって分析してみると全然ヒアリングが足りてない事もわかりましたし、サラリーマン根性が染みついている自分自身にも気づく事ができ、とても大切な作業だと再認識できました。

デューデリジェンスを通してどんな事に気づけたか紹介したいと思います。

デューデリジェンスをしてみて分かった事

交渉中の会社のデューデリジェンスをしてみると、ヒアリングが足りない部分が沢山見えてきます。

今まで相手方の社長とは3回打ち合わせをする機会がありました。

こで話を聞いて自分としては業務イメージができてこれ以上ヒアリングする事はないかもと思い込んでましたが

デューデリジェンスをやってみるとデューデリジェンスに必要な情報すらヒアリングできておらず準備が全く足りて無いことが判明。。。

売上の中身を把握していなかった

顧客分布をヒアリングし忘れていた!!

交渉開始時に3年分の決算書を貰えており、そこから毎年一定の売上が上がっている事はわかったのでそれで大丈夫だなと安直に考えていましたが、デューデリジェンスの本を見ながら分析していくうちに、もっと踏み込んだ内容を確認すべきという事がわかりました。

それは売上の中身を確認する事です。

毎年一定の売上があがっていたとしても、その大半を一つの顧客で占めていた場合、その顧客から受注が無くなった途端に会社の運営が上手くいかなるのでリスクとして考える必要があります。

そのリスクを考えてヒアリング時に各年の得意先の売上順を聞いて確認しておくべき内容なのにヒアリング出来ていない事に気づく事ができ、大急ぎでヒアリングしました。

確認した所、売上が一部の得意先に集中していない事がわかったので一安心です。

いやー危ない、危ない。

商品の価格や売上も把握していなかった

またSWOT分析を通して、会社の強みや弱みを分析しようと思いましたが、各顧客へ販売している商品の値段や売上数についてもヒアリングができておらず価格競争力があるのかや、今後どんな商品を伸ばしていく必要があるのかなど具体的な分析が出来ず。。。

気が付くと当たり前の事なんですが、意識していないとかなり重要な事なのに聞き漏れている項目が沢山あります。

業務負荷についてもヒアリングが出来ていなかった

会社を一度訪問させてもらった際に業務内容については一通り説明してもらいどんな事をすればいいのかは分かってました。

ただし1日のスケジュールで各作業がどのくらいの負荷となっているのかをヒアリング出来ていない事にも気が付きました。

社長の話だと、営業以外の業務に1日のリソースが全て割かれてしまい営業活動を行う暇がほとんど無いという話でした。

なので1日のスケジュールで各作業負荷をヒアリングして、外注化可能な作業はあるかやITツールを活用して省作業化可能か、また人を雇わないと解決しない問題なのかなどを分析する必要がありましたがそのためのヒアリングが出来ていません。

デューデリジェンスを通してサラリーマン根性に染まりきっていた自分に気づいた

デューデリジェンスをする事で、本来ならデューデリジェンスする前に聞いておかなくてはいけない情報ですらヒアリングできていない事に気が付きました。

急いで追加ヒアリングする事でようやく最低限のデューデリジェンスする為の情報を手に入れる事はできましたが、本来ならもっと早い段階で気が付くべきでした。

なんでこんな事ができていなかったんだろう?と思い返してみるとサラリーマン根性に染まってしまっていたのではないかといった結論に至りました。

起業関連の本を読んでいると大抵

「サラリーマン根性を捨てて起業家マインドを育てろ」

って書いてあって

「自分はサラリーマンの中ではサラリーマン根性に染まってないな」なんて安直に考えていた時期もありました。。。

サラリーマン根性とは

サラリーマン根性ってどんなものかというと

  • すぐに人に頼る
  • 自分でやらずに人にやらせればいいとすぐに考える
  • 言われた事や与えられたことしかしない

です。

サラリーマン時代この根性にどっぷり染まっている人が沢山いて、自分はあんな風にならないぞと心に決めていたのですが、サラリーマン辞めてみると分かるのは自分もどっぷり染まっていたなと思います。

今回の案件では引継ぎ期間として1年ほど社長が技術だったり経営について教えてくれるという事になっています。

最初にそれを聞いて安心しきっていたというか、

「事業を引き継いだ後の事は社長に聞きながら考えればいいや」

とか

「デューデリジェンスだって仲介業者にお金を払うんだから仲介にやってもらえばいいや」

なんて甘ーい事を心の奥底では考えていたのです。

はぁ~、そうじゃないよな

従業員になるならそんな考え方でもいいかもしれません。

でも自分は従業員でなく経営者になるわけで、なんでも自分で考えて決めて新しい仕事を考えて会社で働いている従業員を養っていかなくてはなりません。

社長だって技術伝承期間1年っていっても途中で嫌になってしまうかもしれないし、そうしたらそこからは全て自分でなんとかしていかなくてはいけない

そういう意識が全然足りていないというか欠如してました。

まとめ サラリーマン根性から脱却して経営者マインドを身に着ける!!

デューデリジェンスを通して交渉先の会社を引き継いだ後のイメージを強くもつ事ができたと同時に自身の甘さも再認識する事ができました。

最近、サラリーマンによるM&Aに関する本がヒットしたりそういった動きがテレビで報道されるようになってきたのでこれからどんどんサラリーマンから経営者に鞍替えする人が増えていくと思います。

2019年6月にクローズアップ現代でもサラリーマンのM&Aに関して報道されてました。

サラリーマンが会社を買う!個人M&Aで逆転人生?

その中で失敗例として150万円でフリーペーパー発行ビジネスをしている会社を買ったサラリーマンの方がインタビューされてましたが、インタビューを聞いていても当事者意識が薄く感じました。

起業家として自分の会社なんだって意識がもっと強ければ、売上をあげる為にもっとがむしゃらに動くはずです。

やはり成功するか失敗するかをわける大切な要素の一つとしてサラリーマン根性からさっさと脱却できるかどうかにかかっています。

今サラリーマンをやっていてM&Aをして経営者になろうとしている方はさっさとサラリーマン根性とは決別して起業家、経営者マインドを身に着けていきましょう。

(自身への戒めも含む)