ここ2~3か月はブログをほとんど更新してませんでした。
一つはコロナで売上激減したので精神的にブログを書くような状況でなかった点
もう一つはコロナで沢山の助成金や補助金が出てきたので、取りこぼしのないように調べて申請するので手一杯の状態だった為です。
そんな環境だった為、最近は毎日中小企業庁のHPやJ-Netを見て新しいコロナ支援情報が無いか調べるのが毎日の日課となっているのですが、ふと中小企業庁の支援策パンフレットを見ていると経営資源引継ぎ補助金という記載がありました。
目次
経営資源引継ぎ補助金とは
買い手と売り手のどちらへもM&Aにかかる仲介費用の2/3を助成してくれる補助金です。
詳細はこれから明らかになるようですが、仲介費用は事業承継の際にかなり高額な出費となるので、これを補助してくれるのは非常にありがたいものです。
仲介手数料は事業承継にかかる費用の総額の1~5%がかかります。
特に個人で買えるレベルの案件だと総額もそこまで高額とならないので大抵上限の5%に設定している業者がほとんどです。
例えば事業承継で総額5000万円だったとすると買い手として250万円を仲介業者へ支払う必要がありますが、この補助金を使用すると166万円を補助してくれるので実質84万円の出費だけですみます。
この補助金、サラリーマンがM&Aで事業承継をするのを為につくったんじゃないかな?
そう思えるくらい個人がM&Aをするときに効果を発揮します。
というのも法人の場合はこういった費用は経費処理が可能なので節税の効果がありますが、個人が事業承継する場合経費処理はできません。ただの出費となってしまいます。
実際私が事業承継した際もこの仲介手数料は重くのしかかってきました。
本補助金は過去をさかのぼってまでは補助してくれないと思いますので私は対象外でしょう。これから事業承継を計画している人が羨ましいです。
これからは個人に事業承継のチャンスが巡ってくる可能性が高い!!
というのも昨今のコロナの影響でどの会社も弱っています。
借入が急激に増えてしまったり(弊社もですが…)
その為、会社の価値が急激に下がっており安く買えるチャンスが増えています。
更に主な買い手だった法人も同様にダメージを受けていますので、活発にM&Aをする攻めの姿勢から出費を出来る限り抑える守りに方針に変えています。
という事は買い手がかなり減っているはず!!
社長が高齢化し誰かに譲りたいと考えている会社も法人の買い手が少なかったら、個人も選択肢に広げます。
そうなると個人がそういった後継者不在の会社を買える可能性はどんどん高まっていくと予想しています。
また、この補助金も個人に跡継ぎのいない会社を購入する活動を更に活発化させるのではないでしょうか。
売り手も買い手も仲介手数料を補助してくれるというのは買い手にとってメリットが大きい
個人が買える会社の規模は1億円位が上限だと思いますが、その規模なら補助金を最大限まで活用できます。
仲介手数料の負担が1/3に減るというのはすごいメリットで、売り手側も補助してくれるのもとてもありがたい制度です。
というのも売り手側の場合、法人の経費として仲介手数料は処理ができます。なので会社の購入にかかる総額費用から仲介手数料分は減額交渉の余地が高く、大抵仲介手数料分ひいた金額で会社を購入可能です。
私が買った際も仲介手数料分は減額できました。
更にあとで補助金で費用が戻ってくるので買い手側は仲介手数料分安く会社を買い取る事ができ、その仲介手数料もあとで購入した会社へ補助金として補填されるという非常にお得なやり方ができるかもしれません。
あとは本補助金の具体的な要件の発表待ち!!
本補助金ですが具体的な条件や期間などはまだ発表されてません。
6/12に第二次補正予算が可決されたので近いうちに動きがあると思います。
今コロナで存続の危ぶまれる会社が増えてますが、逆説的に考えると安く会社を買えるチャンスでもあります。
会社を買ったあとも補助金、助成金の制度を上手く活用すればV次回福も夢ではないかもしれません。
事業承継補助金も金額が増加されたり、本補助金のように仲介手数料を助成してくれるものが出てきたりと国の制度も整いはじめ、どんどん会社を買いやすい環境となっています。
会社を買いたいんだという強い意志と行動に移せば必ずチャンスは巡ってきますので頑張りましょう!!