少子高齢化は昔から日本の社会問題としてニュースに度々取り上げられてきました。
対策したくてもどんな対策が効果的なのかもわからず、日本政府も解決の糸口を見出す事ができていません。
この問題が今経済界にも大きな影響を与えようとしてます。
それは社長の高齢化。
現在日本全国の社長の平均年齢は60歳。
サラリーマンだったら退職して仕事を引退する年です。年金を満額もらえる年まで働くとしてもあと5年ほどしかありません。
更にこの社長達のうち半数が後継者不在で廃業の危機を迎えています。
最近では国もこの問題を解決すべく後継者不足を解消しようと動き出しました。そしてこの環境は、起業して社長になりたいと思っている若者にとってまたとないチャンスともいえます。
2019年11月末に実際に会社を購入しました。

本記事では、起業を考えている人が中小企業の後継者となる事のメリットについてと筆者自身が後継者候補となるべく活動した事例について紹介します
目次
後継者不在に悩む会社は実は優良企業が多い!! 今なら儲かってる会社を安く買えるチャンス
後継者不在の会社って何かしら問題があるから後継者がいないんじゃって思いますよね。
でも実際には毎年黒字を出していて、社長の役員報酬も1千万位ある優良な会社でも後継者がいなくて悩んでるんです。
これは適当にネットで調べてかいているのではなく、僕自身が後継者不在の会社を買おうと活動して何社もの会社を見てきた経験による情報です。
僕は2018年の6月に発行された「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」という本を読み、その本を読んだ直後から後継者不在で悩む会社を買うべく行動してきました。
現在は活動はしておりませんが昨年から約1年間活動してみて、毎年黒字を出している優良会社なのに後継者がいなくて困っている会社が沢山ある事が分かりました。
そしてなかなか後継者の成り手がいない事を感じます。だってサラリーマン10年程度の経験しかない僕のような若者でも案件を紹介してもらえるような状況ですから。
空前絶後の後継者の売り手市場が到来しているんじゃないでしょうか。今だったら優良な会社を安く買うチャンスに溢れていると思います。
なのでこの記事を読んで後継者として継いでもいいかなって人が増えてくれる事を祈ってます。
個人が中小企業の後継者として社長となる3つのメリット
個人が中小企業の後継者になるのってメリットばかりに思います。
僕は以前大企業に勤めてましたが、この活動を通して色々な事を知っていくうちに後継者候補になったほうがメリットが多くて、楽しいんじゃないかと思うようになりました。
ここでは僕が活動して感じた後継者となるメリットを紹介します。
1:既に稼げる仕組みが出来上がっている
後継者不在の会社を探す傍ら、個人で起業して商売をしている人に話を聞いたりしてきました。
皆さん、口をそろえて言っていた事は商売が軌道に乗るのに最低でも1年は必要で、1年間は無給かつ無休でがむしゃらに頑張らないとだめといってました。
当たり前ですが安定してお金稼ぐ仕組みを作るにはそれなりの労力と時間が必要不可欠です。
しかし、僕が活動を通して知った後継者不在の会社は稼ぐ仕組みが出来上がっており、長い時間をかけて培った信頼が絶大で、口コミでお客さんが増えていくので営業不要という会社ばかりでした。
長い時間をかけて培った信頼ってお金に換算するのは難しいですが、とんでもなく貴重な財産だと思います。後継者として会社を継げば事業だけでなく、この貴重な財産も継ぐことができるなんてとてもお得だと思いませんか。
2:個人で買える会社は社員の数が少ないから社長交代後にあまりもめない
沢山の後継者不在で悩む会社がある中で、個人を相手にしてくれる会社は社員数が少ない会社ばかりでした。
社員が沢山いる会社は値段が高くて個人では買えなかったり、同業種で規模拡大を考えている法人に人気があるので個人にはあまり紹介してもらえないようです。
だけど社員が少ない会社のほうがメリットが大きいように感じます。
会社を買っても上手くいかない事があるようですが、その多くが社員との関係をうまく築けなかった事が理由だそうですから。
それを考えると社員が少ないっていうのは、社長交代時に社員の方ともめる要素が少ないという安心感があります。
3:事業承継の補助金がもらえる
会社の事業を後継者へ引き継ぐ事を事業承継といいますが、今なら事業承継する人へ補助金を助成する制度があります。
出典:中小企業庁
この制度を使えば最大で500万円の補助金を受け取る事ができ、会社を買ったあとの運転資金を補填する事ができます。
【体験談】後継者不在の会社の見つけ方
具体的な後継者不在の会社の見つけ方について自身の経験を紹介します。
その1:会社売買のネット仲介業者を利用する方法
会社を買うって昔は仲介手数料がとても高く1000万円くらいかかってました。だけど最近は会社売買のネット仲介サービスをしている会社が増えてきて、それに伴って仲介手数料が下がり、個人でも割と気軽に会社売買ができるようになってきてます。
おすすめの仲介サービスサイト
一番おすすめする仲介サービスサイトはトランビ(TRANBI)です。ネット仲介サービスの草分け的存在で、地銀などとも連携してるので後継者不在で悩んでいる会社の案件が沢山あります。
問い合わせとか面談は無料で行う事ができるので、積極的に活用しました。
話を聞くだけでも勉強になるので是非使ってみましょう!!

事業引継ぎ支援センターに登録する
事業引継ぎ支援センターは後継者不在で廃業の危機に陥っている会社を救う為、国が立ち上げた機関です。
全国各所にあり、その地域に住んでいる人や同業の知識経験がある人などの細かい縛りがありますが、登録しておくと自分に親和性の高い会社が見つかると紹介してもらえます。
後継者候補として会社を探そう
この記事を読んで後継者候補になってみてもいいかなとか興味が湧いたかたは、是非とも活動してみませんか。
日本の会社の99.7%は中小企業です。まさに日本は中小企業によって支えられてます。
そんな日本の屋台骨たる中小企業の後継者として、一緒に日本を成長、発展させていきましょう。