ナカムラです。
2018年に三戸政和さんの「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 」という本を読んでM&Aによる事業承継というものがある事を知り活動をはじめました。
活動をはじめてから社長の方と面談したり、色々な方の話を聞いているうちに経営者ってすごいなと思う反面、面白そうだし自分もなってみたいという気持ちが強くなり2019年3月に会社を退職しました。
できれば後継者不在の会社をM&Aという形で事業承継できたらなと考えてます。
自身の思いについてはこちら↓

本にも買いてありましが、いま日本は後継者不足の大廃業時代が到来してます。
今後、サラリーマンの方や個人でM&Aによる事業承継を考える人が増えたり、活動をしている人の参考になればと思い体験記を書いていきたいと思います。
1:M&Aマッチングサービスサイトを使って会社を探してみた
会社をM&Aして事業承継するとしてまずはじめないといけないのが後継者不在に悩んでいて個人に売ってくれる会社を探す事です。
本には知人の紹介や仕事で付き合いのある会社で後継者がいない会社を買いましょうとかいてありました。だけど僕自身はそんなつてはありません。
そんな僕のようにつてが無くても探す事ができる方法はM&Aマッチングサービスサイトを使った探し方でした。
主にトランビとバトンズというサイトを利用して会社を探してみました。
トランビとバトンズを比べるとトランビのほうが掲載されてる会社の数が多いですが職種の幅が広いのに対して、バトンズのほうは製造業などが多い印象です。
具体的な使い方などはこちら参照ください↓

2:秘密保持契約(NDA)を結ぶ!?なんじゃそりゃ
トランビやバトンズで会社を探してみると意外と自分の経験を活かすことが出来て自分でも買えそうなレベルの会社が結構ありました。そんな会社に片っ端から問い合わせをしてみました。
問い合わせ~契約の前までならタダで出来ますし、やっぱり実践しながら考えるのが、知識や経験を深める一番の近道だと思います。
大抵の会社は個人はお断りとの事でしたが10社に1社くらいは個人でも大丈夫な会社があり話を進める事ができました。
話を進めるにあたって実名交渉とNDA(秘密保持契約)を結ぶ必要があるとの事。
M&Aなんて世界からかけ離れていた場所で仕事をしていたので、聞き慣れない言葉に若干戸惑いましたが、会社を売りに出しているという情報が外部に漏れるとその会社の不利益に繋がる可能性があるので絶対外部に漏らしませんという誓約書の事でした。
その契約を結んだからといって特に費用が発生したり不利益を被るもので無い事がわかり一安心です。
秘密保持契約を結ぶと会社の決算書をもらえたり、社長と面談して会社の状況を聞いたりとより詳しい情報を手に入り、話を前に進める事ができました。
3:トランビ、バトンズで見つけた300万円で買える会社
トランビやバトンズで300万円で買える会社は確かにあって、これだったら自分でも買えると思い問い合わせをした所、話を進める事ができ仲介業者へ話を聞きにいきました。
会社の概要は従業員が数名いて、でも赤字の会社。
ふむふむ本に書いてあった通りだ。こういう会社を黒字にさっと立て直せればいいんだなと思いながら聞いていた所、仲介業者の一言に頭をガツンとやられる事となりました。
あれ!?読んだり調べた話と違うぞ?
日本商工会議所と一般社団法人全国銀行協会によって、「経営者保証に関するガイドライン」が策定され、「法人と個人が明確に分離されている場合などに、経営者の個人保証を求めないこと」
矢継ぎ早にポジティブな事を言ってくる仲介業者
でも分かってました。その業界は自分が働いていた業界に近いので大体の利益率なんかもわかります。正直黒字化できてもこの社員すうじゃ利息分くらいしか稼げない。
ここから事業広げようにもこれ以上お金を貸してくれる所も無いだろうし。
試しに聞いてみました。
事業譲渡なら債権・債務は引き継がなくていいはず。
事業譲渡とは
買手にとっては、契約の範囲を定めることで、帳簿外にある債務(簿外債務、偶発債務など)を遮断することができるのが大きな利点の一つです。
薄々、この人達借金を押し付ける事が目的なんじゃないかとと感じてましたが確信に変わりました。
数億円の債務抱えている会社にブランド力あるのかな?
と思いつつ話は辞退させてもらう事に。
買収金額の300万円について聞いた所、会社自体の値段はゼロで会社が契約している仲介者への仲介手数料が300万円ほどだけどそれを支払えないから買い手に肩代わりしてもらうので300万円という値段との事でした。
個人でM&Aをするというのが最近盛り上がりはじめてますが、盛り上がってくるとこうして個人を罠にはめようとする案件も出てくるし、自己責任で危機を回避しないといけません。
そんな経験を通して世の中そんなに甘くないようなと実感するのでした。